オスグッドのメカニズムについて考える

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オスグッドのメカニズムについて考える

2020年3月15日(日曜日) テーマ:オスグッドでお困りの方へ

当院に来院される患者さんの中に

小学生から中学生ぐらいまでの方で

オスグッドに困って来院される方が多いです。

オスグッドが何なのかは皆さん良くご存じかとは

思いますが、ここでは改めてオスグッドのメカニズムに

ついて考えてみたいと思います。

オスグッドは、膝下の骨の部分が少し盛り上がって

痛みを伴う症状です。

膝の曲げ伸ばしで痛みを訴えます。

症状が強くなると、しゃがむことすら

困難になったりします。

また、「運動すると痛いんです」という訴えも多く、

運藤を休んでも、運動を再開したとたんに

痛みが再発するという困った症状です。

 

 

オスグッド脛骨粗面像.jpg

痛みを訴えるところは、脛骨粗面(けいこつそめん)という場所で

ここに大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉が付きます。

一般的には、その大腿四頭筋の筋肉による牽引力(引っ張る力)により、

脛骨粗面部分が盛り上がると考えられています。

では、その部分が盛り上がるのか?

それは、オスグッドが別名「成長痛」と言われることと

関係しています。

オスグッド正面像.jpg

骨の端っこの部分には骨端(こったん)と呼ばれる部分が

あります。この骨端部は、骨の成長に関わる柔らかい部分です。

骨の成長は、この骨端部が上下に伸びて骨の成長になります。

この骨端部に脛骨粗面部があるため、筋肉の収縮力によって

柔らかな骨端部が盛り上がってしまいます。


しかし、オスグッドを考えるうえで一番大事なことは

この後です。

私は、「通常の筋収縮」によっては、

「オスグッドは発生しない」

と考えています。

どういうことかと言いますと、

オスグッドが発生するのは、

通常の筋収縮ではなく、

なんらかのトラブルによる

異常な筋収縮によってオスグッドは発生する

と考えております。


では、その異常な筋収縮とは何か?

その答えは一つではありません。


これまでにも、いくもの異なる場所でのトラブルが

 



オスグッドの発生の原因となり得ました。

 


今回は、その一つの症例についてお話しします。

オスグッド横から像.jpg



ご覧頂くとわかるように

太ももの前側の筋肉は正常に働いているのに、

太ももの後ろ側の筋肉は正常に働くことが出来ずにいる。

そんなケースがありました。

太ももの後ろ側の筋肉がパワーダウンすることによって

相対的に太ももの前側の筋肉が異常収縮を取る形になる。

ということです。


ですから、この場合、施術ポイントは、

太ももの前側の筋肉ではなく、

太ももの後ろ側の筋肉ということになります。

このように、オスグッド一つをとってみても

「オスグッドはここを治療すればOK」

という万能のポイントはないと考えております。

10人いたら10通りの施術ポイントがある

というつもりで大和接骨院では施術に当たっております。


あくまでも目指すのは、

「施術者の満足ではなく、患者さんの満足」

なんです。
















 



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