野球肘の治療

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野球肘の治療

2012年9月16日(日曜日) テーマ:症状別の施術方針案内

野球をしている小学生から大学生まで
一番悩まされる症状が「野球肘」です。

一番悩まされる症状でありながら、
一番誤解が多いのも「野球肘」です。

それは、インターネットの普及により
誰でも色々な情報を入手することが出来るように
なりましたが、その一方で不十分な情報が世に氾濫しているのも
真実です。

よく目にする「野球肘は筋肉の問題です!」と
言い切ってしまっている情報は危険です。

これを正しく表現するならば、
「野球肘は筋肉の問題もあります。」


「また、靭帯の問題もあります。」
「また、軟骨の問題もあります。」
「何が悪くて肘に痛みが出ているのかを適切に判断し、
適切な治療を行うことが大切です。」


一番、危険なのは「軟骨の問題」により肘に痛みが
出ているケースです。

軟骨が関節のなかで、割れて分離してしまうといわゆる
「関節ネズミ」といわれる重症です。
この場合、症状が悪化すると肘の手術が必要になるケースもあります。

多くは、小学生時代から野球に打ち込み、肘が痛いまま
ずっと野球を続け、最悪のケースにいたるのです。


なかには、指導者から「痛くならない強い肘を作れ。」と
言われ、バーベルを持って肘を曲げ伸ばしして負荷を掛け続けて
肘が完全にまっすぐに伸びなくなってしまった中学生がいました。


「もう少し早く、この子と出会っていたら・・・」と
思うこともしばしばあります。

しかし、プレー中に何の前触れもなくいきなり軟骨が分離する
ことはほとんどありません。
そのほとんどが、肘に痛みを訴えたまま、無理をして
投球を続けたことによります。

野球の才能を持ったお子さんをお持ちのお父さんやお母さんほど
この症状を軽く見がちです。


「この大会だけ・・・・・」
「この一試合だけ・・・・」
という想いが子供の野球人生を奪いかねません。

痛んでいる肘を治療することは、もちろん大切ですが、
「何故、肘が痛むのか?」
を考えると
「体の筋力の中で足りない部分があるにも関わらず
速い球を投げようとしたり、遠くに球を投げようと
するから、『肘に負担がかかる』のではないだろうか?」

「だったら、肘以外の足りない筋力を鍛えた方が
いいんじゃないだろうか?」

と考えてもらえるかどうかです。


最後に肘の軟骨損傷で多い患者さんの訴えです。
『肘を完全に伸ばせない。』
『完全に肘を伸ばそうとすると、関節のなかに
何かが挟まっているような気がする。』
というものです。


そして、ここから一番大事な事をお伝えします。
その時、子供たちは自分の肘が伸びないことに動揺し、
あせって肘を無理やり伸ばそうとします。

このとき、お父さん、お母さんは無理に肘を伸ばさせないで下さい。
関節内部の軟骨が腫れ上がって、肘が伸びづらくなっていますから
無理に肘を伸ばすと軟骨を痛める可能性があります。


もし子供が、そんな訴えをしたら肘の軟骨損傷を
疑って専門の治療を受けることをお勧めします。


お父さんやお母さんが一緒になって
「伸ばしてあげる」なんていうのはもってのほかです。



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