私が考える、これからの柔道整復師に求められるもの

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私が考える、これからの柔道整復師に求められるもの

2021年2月15日(月曜日) テーマ:大和接骨院にとって大切なストーリー

一般の方々にとっては耳慣れない言葉ではあるが

私どもの職業名は「柔道整復師」である。

一般には、「接骨院の先生」と呼ばれるが、これが

私どもの正式名称になります。

柔道整復師は、骨折、脱臼、捻挫、挫傷、打撲の

処置を行うことが認められています。

(骨折と脱臼に関しては、応急処置が

その主たるところであり、医師の同意があれば

、骨折後の後療を行うことが出来る)

 

今後、10年先を考えた時に、柔道整復師に求められるものは

なんだろうか?

先に述べた一時外傷の処置をすることは当然のことでありますが

今後は、さらにそれに加えて、「患者さんを広く見る」ことが

求められるのではないでしょうか?

今、世界はテクノロジーが医療の世界にも幅広く進出してきています。

医師の診断の参考に膨大なデーターを元にした

AI(人工知能)も活用しようという考えも出てきました。

一人の人間の脳ではとても把握しきれないほどのデーターを

コンピューターは収めています。

その力を使わない手はないと思います。

海外では、弁護士の仕事にもAIの力を活用しようという動きが

出てきました。

医師の代わりに膨大な症例を把握するビッグデータと同じように

人間では把握しきれない判例をコンピューターは把握しています。

弁護士に相談する代わりに、AIの導き出す判例がそれにとって代わる

時代が来るという人も出てきました。

しかし、患者さんや相談者さんは、本当にAIに頼るでしょうか?

自分の大切な体や自分の将来、その全てを本当にAIに

委ねることが出来るでしょうか?

私は医師でも、弁護士でもありません。

AIを使いこなすテクノロジーもありません。

しかし、患者さんの症状を聴き、その痛みや苦しさに寄り添い、

患者さんと一緒になって解決方法を探すことについては努力できます。

とてもスマートと言えるようなスタイルではありませんが、

患者さんを広く見ようとは考えています。

骨折や脱臼や捻挫や挫傷では必要ないかもしれませんが、

それ以外の痛みや苦しさに必要なのは、

患者さんの置かれた環境、経済、社会的な側面から

患者さんに寄り添うことかもしれません。

親子のトラブルや嫁姑の問題、いじめの問題、

上司と部下の関係性、その方向性は多岐にわたると思いますが

この部分をないがしろにしては、患者さん訴える症状の本質を見誤る

可能性があると思います。

このことを医療者ではない、ダニエル・ピンクがその著書

「ハイコンセプト」のなかで、こう述べています。

『-「全体像」をつかむ能力-

全体像を見る力が役に立つのは、ビジネスや仕事の世界に

限ったことでは決してない。

「調和(シンフォニー)の一側面にであるこの能力は、

福祉や健康の面でも不可欠な能力になってきている。

たとえば、「統合医療」を求める声が高まっているが、

これは、従来医療と代替医療や補完医療を組み合わせたものである。

「ホリスティック医療」というものもあるが、これは特定の

疾患だけではなく、患者を全体的に治療することを目的としている。

このような動き-科学に根差してはいるが、科学にありがちな

患部だけを治そうとする左脳的アプローチだけに頼っているのではない-は、

国立衛生研究所に独自の部門が設けられるなど、医療の主流として

認められるようになってきた。』

科学的であることが、最優先事項であることに間違いはない。

しかし、AIやロボティクスの発展により、その多くの部分を

彼らが(機械に対して「彼ら」と呼ぶのが適切化は不明だが)

担うことがあったとしても、より多角的に、総合的に、

患者さんと関わることは彼らには出来ないのではないだろうか?

患者さんの境遇に共感し、時には涙して

決してスマートではないが、泥臭く、人間らしく

患者さんと関わっていく。

そんなところに柔道整復師の可能性を感じているのです。

 

 

 

 



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